一週間企画
お前の戯言より先に小説読ませろって方は コチラ ---先書き--- この『飼体と肢体と屍体としたい』という企画は、ワンウィーク(二〇〇四年十二月十九日迄 厳密に言えば、二十日になるかも)で完結することを前提に発足しました。内容はお馴染みのオリジナル…
---Ⅷ--- 小鳥がピーチクピヨピヨパヨピョと囀り、いい加減にうるさくて眠る気も失せてくる。昼休みになれよ早く。そうすれば弁当が食べられるのに。そこでその思考を改める。ああ――しまった。もう弁当、というか寮母さんに作ってもらったマズイ弁当はもう残…
---Ⅶ--- 教室の前方から広まった霧状で異様な臭気を放つそれは、今や教室全体を埋め尽くそうとしていた。ホムンクルスの高笑い。そしてそのホムンクルスに突進していった瀬能優希。真野友哉はじっとその様子を観察している。卓柚木耶は口と鼻を手で抑えて必…
---Ⅵ--- 御苑彩はちかちかする視界ともやもやしている頭と手に残った無数の切り傷と何かいがらっぽい喉への痛みを極力考えないようにして、目を覚ました。 傍らに佐藤時宏に脱がされたものと思われる乱れた服の裾を直しては着て、二階へ上がらず、そのまま校…
---Ⅴ--- 庵加奈は、吸い込んだ煙を一気に吐き出した。 短くなりつつあったメンソールの火を、理科室に備え付けられた水道の流しで揉み消す。瀬能優希が読みかけていた文庫本から視線を離し、その様子を茫洋と眺めている。まだ、夜の帳は下りていない。多分、…
---Ⅳ--- 沖田暁は額から流れ出した汗が頬を伝ってきたので、それを手で拭う。 卓柚木耶は、一階の左端にある技術室からしっけいしたドライバを、首輪の内側の金具に押し当てた。今、柚木耶は、校門を入ってすぐの所、学校の誰かの手によって一足一挙動で作ら…
---Ⅲ--- 六樹館有栖は、姿勢を正したまま席に座していた。 だが、有栖の視線は机に頬杖をつき、つまらなさそうに窓外へと集中している。ホムンクルスが話をしている間も、有栖は何度か足を組み直したり栗色の髪の毛を指で摘まんでいたりとくるくると指に巻い…
---Ⅱ--- 庵加奈は内心、本当に焦っていた。 実を言えば臆病者の加奈は、一人でいる時ならば躯の芯まで震え切っているはずなのに、周りに人がいるというだけで、弱みを見せたくないと思う。泣き出したいとも思う。状況は切迫としているし、逃げ場もなければ、…
---Ⅰ--- 沖田暁は目を覚ました。 だが、目を覚ましたのは脳味噌だけで瞼の扉は閉じたまま。 寝ていた? 少なくとも自分から目を瞑り眠った記憶というのは頭の中に毛頭残ってはいない。いつ寝たのか、眠っていたのか。暁自身、記憶したことをすぐに忘れてしま…
お前の戯言より先に小説読ませろって方は 本編はコチラ 更に話数とかで区切ってほしいなーと思ってる方は↓ ◆本編 Ⅰ 「飼体は僕?」(発表済) Ⅱ 「肢体な私?」(発表済) Ⅲ 「屍体は君?」(発表済) Ⅳ 「飼体としたい?」(発表済) Ⅴ 「肢体としたい?」…